小沢党首が「理性政治」で小泉首相に挑戦

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説明:小沢一郎が民主党の新代表になってから7500字の内部資料用論文(中国語)を中国国内に送ったところ、「環球時報」の記者が、その中から一部内容を選択し、「小沢が理性政治で小泉に挑戦」と題する小論にまとめて掲載してくれました。日本側の理性的な世論が中国に伝わり、中国側の理性的世論が一層強まることを期待して書いたものです。
  なお、一箇所だけ私の原文を変えたところがあります。最後のところ「わが国の対日政策が既定方針を保持しさえすれば」とありますが、原文は「もしわが国が対日政策でミスを犯さなければ(ここ数年、日本の理性的な声は何回か高まろうとしたが、わが国が対日政策において何回かミスを犯したため、この芽を摘んでしまった)」でした。内部資料として書いたものの一部を公に発表するわけですから、この書き変えは許容範囲内です。   2006年5月3日

小泉純一郎が政権について5年が経ち、日本政界は小沢一郎と小泉の「両小対決」局面が出現したが、これは同時に、日本における「理性政治」と「感性政治」の対決でもある。
小沢一郎が民主党の新代表に当選して以来、日本政界における彼の人気は急上昇し、民主党の支持基盤も拡大している。23日に行われた千葉7区衆議院議員補欠選挙で、若年26歳の民主党公認候補太田和美が46歳の自民党公認候補斉藤健に勝利した。日本政治における「小泉神話」はこれによって打ち破られたと言われ、小沢が小泉に対して展開した全面的挑戦は第1ラウンドで勝利したとも言われている。日本では理性化の流れが強まりつつあり、国民の多くは日本の政治が「小泉劇場型」からより理性的且つ成熟した政治に回帰するよう切に願っている。
ここ5年間、小泉首相は世論操作と改革アピールにより高支持率を維持してきたが、振り返ってみると、日本外交は八方ふさがり、国内改革も明確な目標がなく、有識者の間では日本の前途を憂慮する声が強まっている。とりわけ小泉流「感性政治」を心配し、「理性政治」を実行する新しい政治家の出現を待ち望んでいる。
小沢新代表は戦略的政治家として、また老練な政治家として広く知られており、日本における当面の理性化思潮に適応している。日本政界の若手議員、例えば前原誠司民主党前代表にあっては、功を焦る余り、小泉流の人気取り手法を真似ようとする。しかし、全く逆効果で失敗に終わった。小沢はずっとこのような軽薄な政治手法を批判し、日常の活動を地道にこなすよう強調してきた。民主党は「感性政治」から「理性政治」の方向に転換しつつあると言える。
小沢は小泉政治を激しく攻撃しているが、これは当面の小泉政権に衝撃を与えるばかりでなく、ポスト小泉の自民党及び日本政治にも影響を及ぼす可能性がある。この一週間、小沢は戦闘的姿勢で日本政界の最前線に立っていた。靖国神社問題では、小沢は「分祀」論を主張し、中国・韓国との関係改善に何度も言及した。外交問題では、日本は「国連中心外交」を堅持すべきだと、小沢は旗幟鮮明に語っている。
また、小泉「改革」の虚偽性について小沢は厳しく批判する。彼が言うには、小泉改革は「改革という名はあるが、改革の実はなく」、小泉が推し進めたのは「その場しのぎの無原則政治」である。「その結果、国家の屋台骨は崩壊し、日本は迷走している」。更に重大なのは、「小泉政治には理念がなく、青写真がなく、グランドデザインがなく、ただ破壊するだけで目標がない、その結果、堀江貴文容疑者のような法規を守らず、道徳心に欠ける経営者を出現させる。」「多くの国民は小泉政権が現状を変えてくれると思ってきたが、それは錯覚にすぎない。」小沢のこのような鋭い批判は、小泉改革の急所をついている面があり、多くの人の喝采を浴びている。小沢は鋭い刃先で小泉政治を批判し、同時に、諸社会団体の支持取り付けに着手し、自民党の地盤を切り崩そうとしている。自民党の主流派首脳はこれに驚き慄いている。同時に自民党の反主流派は、民主党の勢いを借りて、小泉主流派に攻勢をかけようと準備をしている。
小沢の出現は小泉政治への大きな衝撃となっている。と言うのは、前世紀の90年代初めに遡ると、当時は小沢全盛時代で、小泉はまだ小政治家に過ぎなかった。10数年後の今日において、小沢からみれば、小泉は自分の改革の旗印を横取りしたのであり、絶対に許せないことだ。多くの評論家も次のように述べている。「10数年前、小沢が小選挙区制導入を積極的に推進したとき、小泉は断固反対していた、ところが今では、小泉が巧みに世論を操作し、制度改革の成果を充分に享受している。また、小沢が最も早く構造改革推進を提起したが、小泉が今最も多く口にしているのはその構造改革である」と。このようにみると、小泉は小沢の主張したことを盗用し、改革者としてのイメージを作り上げたことになる。そして外交面では、小泉は完全に小沢とは異なり、今や四面楚歌の状況に陥っている。今、本家の小沢が政治の表舞台に立って小泉と対決し、その欺瞞性を徹底的に暴く構えを見せている。その影響は過小評価すべきでない。
これから半年間、日本の政局は多くの変化を見ることとなろうが、全体的情勢は中日関係の改善に有利なものとなろう。わが国の対日政策が既定方針を保持しさえすれば、日本政界の理性的思潮は引き続き高まりを見せ、日本の自民・民主両党の対中国重視派が徐々に優勢を占めていく可能性がある。▲(作者;中国社会科学院研究員、日本福井県立大学名誉教授、日中関係研究所所長)

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このページは、凌星光が2006年4月27日 00:38に書いたブログ記事です。

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