21世紀中国経済発展の方向性をめぐる新自由主義論争
―中国政府の現代経済路線とその修正―
要旨
中国は改革開放政策を推進し、伝統的社会主義モデルからの脱皮に成功した。しかし市場万能論の色彩が濃い新自由主義の影響を受け、中国社会は極めて不均衡なものとなった。胡錦濤政権は科学的発展観と和諧社会論のコンセプトを提起し、その是正策に乗り出した。その成果が出るにつれて、中国の世界への影響力は強まり、国際経済秩序の改革及び南北格差の縮小に大きく貢献する可能性がある。
キーワード
新自由主義, 科学的発展観, 和諧社会論, 和諧世界論, 政府主導型市場経済, 一国内東アジア・モデル, 国際協調主導型市場経済, 東アジア・モデルの国際化, 民主社会主義
目次
はじめに
Ⅰ 中国経済モデルの流れ
Ⅱ 新自由主義の影響(国際的背景)
Ⅲ 中国の政策的ミス
Ⅳ 新自由主義是正策
Ⅴ 中国の国際的影響
はじめに
関東学院大学の奥村先生が私の中国での新自由主義をめぐる論争に関する論文(「新自由主義論を巡る中国での論争―劉国光氏の『経済学の教学と研究での若干の問題』について―」『世界経済評論』2006年6月号・7月号)に関心を持っていただき、お招きいただいたことに感謝いたします。
新自由主義に関する本論に入る前に、最近行われたもう一つの論争について簡単に紹介したいと思います。新自由主義論争というのは経済面ですが、実は今年のはじめごろから「民主社会主義論争」という論争がありました。これは新自由主義論争に次ぐ大論争でした。つまり第17回党大会のなかに、民主社会主義の理念を取り入れようという改革派の主張がありまして、実は私も民主社会主義論を主張してきた一人でした。改革開放後もかなり長い間、民主社会主義という言葉はタブー、ご法度でした。しかし「中国式社会主義」というのはどうしても外国の人にはわかりにくい、したがって「民主社会主義」という言葉を使ったほうがいいというのが私の主張です。
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<引き続きPDFファイルで全文をご覧ください。 21世紀中国経済発展の方向性をめぐる新自由主義論争.pdf >

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