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今後留意すべき中国及び周辺諸国の対応
                 福井県立大学名誉教授    凌星光
国際的に、とりわけ日本において、「国民党圧勝、民進党大敗」が大陸・台湾の統一を促進しないか、それがアジアにおけるバランスを崩さないか、中国が覇権国家志向を強めないか、などの懸念を抱く者がいる。そこで中国及び国際社会の有識者は、今回の選挙結果を如何にしてアジアの平和と繁栄にプラスになる方向に導くかを考えなければならない。

内政と外交の好循環を生む中国外交への影響
福井県立大学名誉教授  凌星光
今回の選挙を通じて、台湾世論が独立志向にノーを突きつけたことは重要だ。中国大陸の目覚しい発展、胡錦濤政権のソフトパワー重視、中国の国際的影響力の拡大、台湾経済の大陸依存度の増大などの要因がその背景としてあろう。今後、誰が総統になろうとも、台湾の民意を重んじ、大陸との対話重視の姿勢をとることとなろう。もし台湾問題が解決されれば、中国の最大内政問題が解決されることを意味し、同時に最大の対外関係障害が取り除かれることを意味する。それゆえ、中国の外交に良き影響を及ぼし、アジアの平和と安定に大きく寄与する。

台湾独立反対の国際的包囲網の形成
             福井県立大学名誉教授 凌星光
 今回の選挙結果は、国民党・民進党間の勝敗よりも、台湾世論が独立志向にノーを突きつけたことの方が重要だ。今後、誰が総統になろうとも、両岸関係を対話の方向にもっていかざるを得なくなった。それは基本的には台湾内部の政治社会潮流の変化によるものだが、それを決定的にした要因として、国際社会における健全なる世論が形成された、即ち国際社会において台湾独立反対、国連加盟住民投票反対の包囲網が形成されたことが挙げられる。それには、福田首相訪中での台湾独立反対、住民投票不支持の明言も一役を担った。

決定的となった台湾政治社会潮流の変化
福井県立大学名誉教授  凌星光
 1月12日に行われた台湾の立法院選挙は、定数113のうち、対大陸協調路線を主張する国民党が三分の二を超える81議席を獲得、台湾独立志向の民進党は僅かに27議席、国民党圧勝、民進党大敗の結果が出た。国民党に親民党などを加えた野党連合は85議席で、4分の3に達する。支持政党に票を投じる比例区の得票率は国民党が51.23%、民進党は36.91%であった。三月に行われる台湾総統選挙では、国民党候補馬英九に弾みがつき、国民党が勝利すること殆ど間違いない。
 

決定的となった台湾政治社会潮流の変化
福井県立大学名誉教授  凌星光
 1月12日に行われた台湾の立法院選挙は、定数113のうち、対大陸協調路線を主張する国民党が三分の二を超える81議席を獲得、台湾独立志向の民進党は僅かに27議席、国民党圧勝、民進党大敗の結果が出た。国民党に親民党などを加えた野党連合は85議席で、4分の3に達する。支持政党に票を投じる比例区の得票率は国民党が51.23%、民進党は36.91%であった。三月に行われる台湾総統選挙では、国民党候補馬英九に弾みがつき、国民党が勝利すること殆ど間違いない。
 

福田首相は12月28日、北京大学で「共に未来をつくろう」というテーマで講演を行った。それは1979年12月に故大平首相が行った演説を想いおこさせる。今回の演説は、30年前に大平首相が語った内容を、この30年間の変化に合わせて、より発展させたものであると位置づけられる。大平演説によってもたらされた1980年代の日中蜜月時代が、今、福田首相演説によって再現されようとしている。

常任理事国入り条件を整備する福田対中外交
東シナ海ガス田問題が日本マスコミの中心的課題となっている。しかし、それは主権問題に関わる難題で、双方ともそう簡単に譲歩するわけにはいかない。そこで遠回しに主権問題を回避する策を講ずる必要がある。今回の首脳会談では「主権を棚上げにし、共同開発を進める」という原則を決め、具体的解決は少し時間を置くよう筆者は主張した。(「朝日新聞」11月22日掲載)今回、ガス田の共同開発について、「新たな共通認識」として4項目を確認しあったとのことである。その内容は私の主張に沿ったものが含まれるようである。来年春までに妥結し、胡錦濤訪日の重要な「お土産」持参の一つとなるであろう。


日中関係戦略的改善の二段階段取り
今回の福田首相訪中と日中首脳会談は、双方の思惑が殆ど完璧に一致した連係プレイであったと見て取れる。それはマスコミや一般有識者の認識を超えるもので、福田首相の戦略的思考力と外交手腕を余すところなく発揮している。当面、「中国の成果大、日本の見返り最小限」などといった短絡的論調がマスコミで目を引くが、福田首相訪中への評価は、日を追って高まるであろう。

    
 今日、福田首相が訪中し、30日に帰る予定となっている。ここに、中国側がどう対応したらよいかについて、私見を述べてみたい。

 8月29日から9月5日にかけて、「大陸と台湾に進出した新幹線技術視察訪中団」に参加して、日本の新幹線技術を取り入れた青島―済南間及び台北―高雄間の高速鉄道を試乗した。中国大陸、香港、台湾を巡り回って、日本鉄道技術の海外での応用を検証することにあったが、私と家内にとっては、はじめて訪問する台湾の政治経済社会に大きな関心があった。

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