時事小論: 2006年10月アーカイブ

第16期六中全会が10月8日から11日にかけて開かれ、「社会主義和諧社会構築に関する若干の重要問題についての決定」を採択した。これは来年の第17回党大会準備の決定であり、胡錦濤色の強い歴史的意義のあるものである。9月下旬の上海市党書記陳良宇解任と合わせて、歴史的ターニングポイントとなる第17回党大会の準備は加速化される。
まだ決定の全文は発表されていないが、コミュニケや人民日報社説などによってコメントする。

安倍晋三首相は国会答弁で、今まで述べてきたこととの関係での「批判は甘んじて受ける」と言い切った。正に「君子は豹変す」とはこのようなことであろう。
 安倍首相は8日中国を訪問し、歴史認識問題について一応の決着をつけ、未来志向の共同文書を発表した。それは安倍首相の従来の主張とはかなり異なるものであった。内政、外交両面においてタカ派であると見られた安倍首相が、総裁・首相就任確定後、かくも大きな転換を図るとは、誰もが予想していなかったであろう。

安倍首相が訪中する。日中最高当局の政治的決断を称えたい。
 5日の国会答弁で、東条内閣の日米開戦の判断は間違いだった、歴史認識問題では村山談話を継承する、従軍慰安婦問題での河野談話を継承するなど、日本の首相として責任ある発言を行った。これは日中首脳会談を成功させる環境整備につながり、高く評価したい。但し、これが訪中、訪韓前の一時逃れではなく、日本の真の国家利益を考えた、戦略的視点に立った発言であったと信じたい。

このアーカイブについて

このページには、2006年10月以降に書かれたブログ記事のうち時事小論カテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは時事小論: 2006年9月です。

次のアーカイブは時事小論: 2006年11月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。