今後留意すべき中国及び周辺諸国の対応
福井県立大学名誉教授 凌星光
国際的に、とりわけ日本において、「国民党圧勝、民進党大敗」が大陸・台湾の統一を促進しないか、それがアジアにおけるバランスを崩さないか、中国が覇権国家志向を強めないか、などの懸念を抱く者がいる。そこで中国及び国際社会の有識者は、今回の選挙結果を如何にしてアジアの平和と繁栄にプラスになる方向に導くかを考えなければならない。
時事小論: 2008年1月アーカイブ
内政と外交の好循環を生む中国外交への影響
福井県立大学名誉教授 凌星光
今回の選挙を通じて、台湾世論が独立志向にノーを突きつけたことは重要だ。中国大陸の目覚しい発展、胡錦濤政権のソフトパワー重視、中国の国際的影響力の拡大、台湾経済の大陸依存度の増大などの要因がその背景としてあろう。今後、誰が総統になろうとも、台湾の民意を重んじ、大陸との対話重視の姿勢をとることとなろう。もし台湾問題が解決されれば、中国の最大内政問題が解決されることを意味し、同時に最大の対外関係障害が取り除かれることを意味する。それゆえ、中国の外交に良き影響を及ぼし、アジアの平和と安定に大きく寄与する。
台湾独立反対の国際的包囲網の形成
福井県立大学名誉教授 凌星光
今回の選挙結果は、国民党・民進党間の勝敗よりも、台湾世論が独立志向にノーを突きつけたことの方が重要だ。今後、誰が総統になろうとも、両岸関係を対話の方向にもっていかざるを得なくなった。それは基本的には台湾内部の政治社会潮流の変化によるものだが、それを決定的にした要因として、国際社会における健全なる世論が形成された、即ち国際社会において台湾独立反対、国連加盟住民投票反対の包囲網が形成されたことが挙げられる。それには、福田首相訪中での台湾独立反対、住民投票不支持の明言も一役を担った。
決定的となった台湾政治社会潮流の変化
福井県立大学名誉教授 凌星光
1月12日に行われた台湾の立法院選挙は、定数113のうち、対大陸協調路線を主張する国民党が三分の二を超える81議席を獲得、台湾独立志向の民進党は僅かに27議席、国民党圧勝、民進党大敗の結果が出た。国民党に親民党などを加えた野党連合は85議席で、4分の3に達する。支持政党に票を投じる比例区の得票率は国民党が51.23%、民進党は36.91%であった。三月に行われる台湾総統選挙では、国民党候補馬英九に弾みがつき、国民党が勝利すること殆ど間違いない。
決定的となった台湾政治社会潮流の変化
福井県立大学名誉教授 凌星光
1月12日に行われた台湾の立法院選挙は、定数113のうち、対大陸協調路線を主張する国民党が三分の二を超える81議席を獲得、台湾独立志向の民進党は僅かに27議席、国民党圧勝、民進党大敗の結果が出た。国民党に親民党などを加えた野党連合は85議席で、4分の3に達する。支持政党に票を投じる比例区の得票率は国民党が51.23%、民進党は36.91%であった。三月に行われる台湾総統選挙では、国民党候補馬英九に弾みがつき、国民党が勝利すること殆ど間違いない。
